目次
このページを読み進めてほしい人
・投資に興味がある人
・投資信託に興味がある人
・積み立てNISAに興味がある人
・積み立て投資を考えている人
ドルコスト平均法とは?
結論から言うと「毎月同じ金額を買い続ける投資手法のこと」です。
大きな下落が発生してもリスクを分散して投資することができます。
投資にはリスクがある!
投資するときに「損をしたらどうしよう」と考えられる方も多いのではないでしょうか。株式相場は日々変動します。企業・経済は基本的には日々成長していくため、基本的には投資をするとその成長に見合ったリターンが貰え、自分の資産を増やすことができます。ただ一方、景気には波があり、企業・経済が日々着実に上がり続けることは難しく、コロナウイルスを始めとする疫病や地震、戦争など色々な要因で経済は上昇、下落を繰り返していきます。

このチャートは過去10年ほどの日経平均株価になります。アベノミクスの効果により上昇していますが、詳しく見ると上昇と下落を繰り返していることがわかります。このように、相場は右肩上がりに上昇し続けることは難しく、上昇と下落を繰り返しながら変化していきます。
リスクをより小さくしていくために
上昇と下落を繰り返す相場の中で、大きな損をすることなく、リスクを小さくして投資をしていくことが求められます。そこで「ドルコスト平均法」という投資手法があります。今回はその方法を説明していきます。
どんな手法なの?
具体的には「毎月同じ金額を投資し続ける」というシンプルな方法です。
積み立て投資を考えている方この投資手法がリスク分散のためにはとても大切な手法です。 具体的に方法を説明していきます。
10年間の株式相場
上昇と下落を伴った次のような相場があったとしましょう。(10年間)

投資する商品の価格(株価)が2000円から始まり、2200円まで行くも1200円まで落ち、10年後は1800円だったとしましょう。
この時に元手20万円の運用を次の2種類の方法で投資してみます。
①初めに20万円で一括購入した場合
②1年ごとに2万円ずつ買い続けた場合(ドルコスト平均法)
①初めに20万円で一括購入した場合
投資によって得られる損益をグラフにしました。
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この相場の場合、10年後に投資で得られる損益は「マイナス20,000円」となってしまいました。
損益は商品の価格(株価)と連動するので、買ったときの金額(2000円)より低い価格であれば、損をしてしまいます。 2000円を超えないと利益はでません。
②1年ごとに2万円ずつ買い続けた場合(ドルコスト平均法)
次に「ドルコスト平均法」によって2万円ずつ毎年買い入れをおこなった場合の損益を示します。
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10年後に投資で得られる損益は「プラス17,935円」です。 投資を始めたときと比べ10年後の商品の価格は下がっていますが、投資の損益はプラスになっています。なぜ、そんなことになるのでしょうか。
答えは「下がった時に多くの株数を買うことができ、平均取得金額を下げることができるから」です。 少し難しいでしょうから、丁寧に説明していきます。
商品の価格(株価)が2000円のときに2万円で買うことができる株券の枚数は
20000円 ÷ 2000円 = 10枚
になりますね。
ですが、商品の価格(株価)が1200円のときに2万円で買うことができる株券の枚数は
20000円 ÷ 1200円 = 16.7枚
になります。
商品の価格が下がると買うことができる株券の枚数は増えます。下図には、10年のうち毎年買うことができる株券の枚数をグラフにしました。
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ドルコスト平均法では、株価が安くなった時にたくさん買うことができます。これによって、平均取得価格を下げることができ、リスクを小さくすることができるのです。
平均取得価格とは、いろいろな価格で 商品を買っていますが、その平均はいくらなのかを示すものです。図に示して説明しますね。
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ドルコスト平均法により、下落時に多く株券を購入することで、平均取得価格を下げることができています。
平均取得価格が下がることで得られるメリットは2点あります。
1.下落時に損を小さくすることができる
2.株価が上昇すれば利益を出すことができる
これからのことから、ドルコスト平均法を用いることで、リスクを減らして投資を進めることができます。
デメリットはないの?
あります。価格が右肩上がりに上昇する相場では、一括買いに比べ利益を出すことが難しいです。
一括買いはリスクがありますが、リターンも大きい投資法ということです。
結論
ドルコスト平均法を用いることで、リスクを減らして投資を進めることができます。
投資に興味があるけど、「リスクがあって不安だ」と思われる方は、ぜひドルコスト平均法を使って投資することを検討されてはいかがでしょうか。
リスク・リターンを考え、自分に合った投資方法を選んでください。
そのほか投資をする際に読んでほしいおすすめの記事を載せておきます!
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