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このページを読み進めてほしい人
・株式投資に興味がある人
・証券取引所について詳しく知りたい人
・東証1部、2部、マザーズがよくわからない人

東証1部上場ってよく聞くけど?
東証1部上場という言葉はよく聞くのではないでしょうか?「大きな会社なんだな~」くらいのイメージはつくでしょうが、実際のところよくわからない!って方は多くいらっしゃるでしょう。今回は、
「東証って?」
「東証1部、2部って?」
「マザーズって?」
そんなよくわからないため曖昧にしていた日本の証券取引所の仕組みを解説させていただきます。
日本にある証券取引所は4つ!
証券取引所とは皆さんが投資をする際に買う「株券」が売買されている場所です。魚を取引するときは「豊洲市場」ですが、株券の取引は「証券取引所」で行われます。
そして、この株券の取引が行われる証券取引所は日本に4つあります。
1.東京証券取引所
2.札幌証券取引所
3.名古屋証券取引所
4.福岡証券取引所
登録されている会社の数やそこで売買される金額は各証券取引所で大きく異なります。2020/3/23時点の登録されている(上場している)企業数と2019年の売買代金についてまとめてみました。

東京証券取引所の規模が圧倒的に大きいことがわかります。日本全国に4つの証券会社がありますが、取引の多くは東京証券取引所で行われています。
東京証券取引所は5つの市場から構成される!
日本の株式市場を支える「東京証券取引所」についてもう少し詳しく解説していきます。東京証券取引所は5つの市場から構成されています。
参考:東京証券取引所HP
1.市場第1部
2.市場第2部
3.マザーズ
4.JASDAQ
5.TOKYO PRO MARKET
「5.TOKYO PRO MARKET」はプロ向けに開設された市場です。個人投資家の方が取引する市場は1~4になります。
東証1部と言われる企業はこの「市場第1部」に上場している銘柄になります。
これら4つの市場に上場されるには、条件を満たしていなければいけません。抜粋した基準を表にまとめておりますが、少し難しいです。
市場第1部 | 市場第2部 | マザーズ | JASDAQ | |
---|---|---|---|---|
株主 (上場見込み) | 2200人以上 | 800人以上 | 200人以上 | 200人以上 |
流通株式 (上場見込み) | a.流通株式数:2万単位以上 b.流通株式数 (比率) :上場株券等の35%以上 | a.流通株式数:4,000単位以上 b.流通株式時価総額:10億円以上 c.流通株式数 (比率) :上場株券等の30%以上 | a.流通株式数:2,000単位以上 b.流通株式時価総額:5億円以上 c.流通株式数 (比率) :上場株券等の25%以上 | a.公募又は売出し株式数が1,000単位又は上場株式数の10%いずれか多い株式数以上 |
時価総額 | 250億円 | 20億円 | 10億円 | 5億円 |
簡単に言うと、JASDAQ → マザーズ → 東証2部 → 東証1部の順に企業規模が大きい会社が上場しています。また、マザーズ・JASDAQはこれから成長が見込まれる企業が上場しています。東京証券取引所HPを参考に、簡単に各市場の特徴を説明します。
市場第1部、市場第2部
市場第1部・市場第2部は、国内外を代表する大企業・中堅企業が上場する日本の中心的な株式市場。みなさんがよく聞く大手企業は 市場第1部・市場第2部に上場しています。
マザーズ
マザーズは、近い将来の市場第1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場。これから大きく成長していく企業が上場しています。
JASDAQ
JASDAQは、1.信頼性、2.革新性、3.地域・国際性という3つのコンセプトを掲げる市場 。成長性のある企業が上場しています。
このように、上場するために基準が設けてあり、市場第1部、第2部、マザーズ、ジャスダックと各市場には特徴があります
利益や企業規模の大きなトヨタやパナソニック、ソフトバンクグループなどは 東証1部へ上場しています。
一方、これから成長が期待されるメルカリなどはマザーズへ上場しています。
1部指定・指定替え
さらに、企業が成長して、利益や時価総額が大きくなっていくと、「1部指定・指定替え」が起きます。例えば、マザーズに上場していた企業が東証1部に上場することを差します。
1部指定・指定替えが行われる際の条件も同様にあります。詳しくは東京証券取引所HPをご確認ください。
参考:東京証券取引所HP
1部指定・指定替えが起きると株価が上がりやすい?
マザーズへ上場していた企業が1部へ指定替えとなると株価が上がりやすいといわれています。東証1部に上場するということは、東京証券取引所からその企業はお墨付きをいただいたということです。ですので、より多くの投資家がその企業への投資を行うようになり、株価が上がりやすいといわれています。
こちらについては、1部指定になった企業と株価の分析を行っています。分析が終わり次第、記事をアップロードします。(2020/3/23現在)
結論
①日本には4つの証券取引所があり、取引の多くは東京証券取引所で行われている。
②東京証券取引所には4つの市場があり、企業の規模や成熟・成長性が考慮されて上場する市場が分かれている。
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